【南海トラフ地震】
メカニズム解明?!
科学掘削船「ちきゅう」が
巨大地震発生帯にアプローチ!
世界初の快挙!

全長210メートルの船体が
紀伊半島からおよそ70km離れている海上に、
微動だにせずに横たわって
太陽の光に照らされて
まばゆいばかりに輝いていました。

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科学掘削船「ちきゅう」

科学掘削船「ちきゅう」は、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が所有する科学掘削船です。

船の真下にあたる海底のかなり深いところに、
南海トラフ地震を発生させるであろう地震発生帯が広がっています。

その場所は、プレート同士が圧力とか熱の影響を受けて強くくっ付いていて
「固着域」と呼ばれています。

「固着域」が一気に剥がれて破壊されてしまうと、
巨大地震と巨大津波が発生すると予想されています。

ですが、
言うまでもなく
南海トラフ地震を発生させる地震発生帯が
どのようになっているのかを見た人は
誰一人として存在しません。

そういうわけで
科学掘削船「ちきゅう」には、
人類史上初めてその固着域、
要するに地震発生帯に直接アプローチするというミッションが課せられています。

海側のプレートの沈み込みの影響を受けて
プレート境界付近の陸側の岩盤には少しづつ歪(ひずみ)が溜まっています。

そこで、
この付近の岩石を掘削(くっさく)して分析する事で、
岩盤がどの程度の大きさの歪(ひずみ)に耐える事が出来るかなどを調査して、
南海トラフ地震が発生するメカニズムに迫ろうとしています。

今、科学掘削船「ちきゅう」の研究成果に期待が高まっています。

2007年から国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京大学などの研究グループは、
この場所で既に海底3000メートル付近まで掘削(くっさく)を行っています。

今回は南海トラフ地震発生帯掘削(くっさく)計画の総まとめとして、
地震発生帯と考えられている海底に存在する固着域に向けて、
崩れてしまいやすい岩盤を
ケーシングという囲いで覆いながら掘り進む
極めて困難なミッションにチャレンジしています。

 

24時間稼働の壮大なミッション

まるで迷路みたいな船内を通り抜けると、
重機からの轟音(ごうおん)が響き渡って、
オイルの匂いが漂っている
巨大な工場みたいな空間が広がっています。

調査するために掘削(くっさく)した岩石など採掘物を一つ残らず全て回収するために、
海底と科学掘削船「ちきゅう」はパイプで繋がれたままの状態です。

ですので、海底からガスなどがパイプを通して船上に噴出する可能性が0とは言えません。

というわけで、
科学掘削船「ちきゅう」の中に入るためには、
安全靴、ヘルメット、ゴーグルを着用する必要があります。

当然のことながら、
失敗が許されないので、
掘削(くっさく)中の作業員の動きには
何一つ無駄がありません。

大変な緊張感の中で作業に携わっているのです。

掘削(くっさく)作業は難所に差し掛かっている場面では、
1時間に約2メートルずつ慎重にゆっくりと掘り進めていきます。

24時間2交代制での掘削(くっさく)作業は、40メートルほどのドリルパイプを継ぎ足しながら行います。

作戦変更とか想定外のトラブル、或いは先端のドリルを交換する事でもなければ止まる事はありません。

普段見る事のできないエリアや
掘削(くっさく)中のドリルパイプが回転している様子を目にすれば、
このミッションの壮大さと困難さを実感する事でしょう。

科学掘削船「ちきゅう」の下で、
海中を含めて5km以上もパイプが繋がっていて、
そのパイプの先端のドリルが岩盤を削っているのだと考えると感動します。

科学掘削船「ちきゅう」の中では
最新の機器を備えた、
研究のための大きなラボも完備しています。

岩石の破片が海底から上がってくると
様々な国から来ている研究者が
岩石の破片を直ぐに調査します。

これまでの学説や自分達の推測が正しいのかどうかをチェックしながら、
新しい発見がないか目を輝かせています。

 

“死者32万人”
南海トラフ地震の発生確率は
30年で70%~80%

南海トラフ地震が発生する確率は
今後30年で70%~80%と言われています。

南海トラフ地震が発生すれば
死者は32万人以上に及ぶと想定されています。

とてつもない被害を被る事になるはずです。

「巨大地震が発生するメカニズムを解明する事が出来れば、
たくさんの人の命を救う事が出来るはず」

と国外から来ている研究者は熱く語っているそうです。

研究への情熱は相当なものなのでしょう。

順調に掘削(くっさく)作業が進んで行けば
2月はじめ頃に、
海底約5200メートルの巨大地震発生帯に到達できるみたいです。

科学掘削船「ちきゅう」から海底へと伸びたドリルと、
巨大地震のメカニズムを解明しなければならないという研究者達の情熱は、
ゆっくりですが確実に、南海トラフの地震発生帯に近づいています。

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