ジャイアンツからライオンズへ
人的補償で移籍した
内海哲也(うつみてつや)の成績等

炭谷銀仁朗(すみやぎんじろう)の人的補償でジャイアンツから西武へ渡った内海選手の過去の成績とかFA権についてアレコレと調べてみました。

人的補償を予想した選手

以前当サイトで、西武への人的補償の予測をしてみた事があります。

その際の記事では、
同じく左ピッチャーの吉川光夫選手が人的補償のプロテクトから漏れて、
西武に移籍するかもしれない?と考えていました。

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左ピッチャーで先発を任せられるという吉川選手との共通点を持っている内海選手が人的補償として西武へ移籍する事になって、
筆者の予想が外れてしまいました。

まさか内海選手が人的補償のプロテクトから漏れると言うのは予想出来ませんでした。

正直言ってかなりショッキングな出来事でしたが、
吉川選手をプロテクトして、内海選手をプロテクトしないというのが
ジャイアンツとしてはベストな判断だったのかもしれません。

左の先発ピッチャーを獲得に動くと予想したのは
菊池雄星がメジャーに移籍してチームから抜けてしまう事、
そして菊池選手がエースとして活躍した2018年シーズンも、
西武のチーム防御率は4.24で、リーグ最低だったからです。

内海選手の成績

内海選手のキャリアハイは間違いなく2011年シーズンです。

内海選手は結果的にこのシーズンは185.2イニングスを投げ、
18勝5敗、防御率1.70、WHIP1.08、奪三振率6.98、
与四球2.28、被本塁打率0.63、FIP3.01という成績を残しました。

中でもとくに注目して頂きたいのが、
防御率とWHIPとFIPです。

防御率

防御率の事は皆さんご存知でしょうが、
9イニングスを投げきったとしたら、自責点は何点になるのか?を示す指標です。

防御率1点台という数字は本当に見事です。

まさしく2011年シーズンは紛れもなくジャイアンツのエースでした。

WHIP

WHIPと言うのは「1イニングスで何人のランナーを背負ったのか?」を示す指標です。

たとえば1イニングスを投げて被安打1、フォアボール0で抑えたとしたら、WHIPは1.00です。

一般的にはWHIPは1.00前後だとエース級と言われています。

内海選手のWHIP1.08という成績は日本で活躍していた頃のダルビッシュ選手ほどではありませんが、
わりとエースに近い成績だと言えます。

与四球率は2.50未満なら合格点だと言われています。

内海選手は与四球率は2.28で、
無駄なランナーをフォアボールで出塁させる事が割と少なかったので、
WHIPも好成績になりました。

FIP

FIPと言うのは、
ピッチャーだけがコントロール出来る
被本塁打数、与四球数、奪三振数の3つの数字から算出される擬似的な防御率です。

この指標は、野手の守備に依存しません。

野球というスポーツは守っている野手によって
ピッチング内容がガラッと変わる事はよくあります。

守備範囲の広い選手と狭い選手がいる事は紛れもない事実で、
これらの事も含めてピッチングを評価するのは極めて困難だと言えます。

そのためFIPは、
ピッチャーの責任と言える被本塁打、与四球数、奪三振数で防御率を決めてしまおうという指標です。

したがって防御率が悪くても、FIPが良ければ高評価になります。

FIPは野手の守備への依存度が少ないですし、運の要素を極力排除出来ます。

内海選手の2011年シーズンのFIPは約3.01でした。

この数字はわりあい優秀と言える成績です。

たとえば、広島カープの大瀬良大地選手の2018年シーズンのFIPはおよそ3.65です。

今の大瀬良選手よりも2011年の内海選手のほうが野手に依存しない自己解決能力のあるピッチングをしていたという事になります。

この2011年シーズンは統一球の影響もあって、
ピッチャー側が有利な年でしたが、
そのような事情を差し引いて考えても
十分優秀な成績だったと言えます。

2014年度の成績

内海選手が規定投球回数に到達したのは
2014年シーズンが最後です。

2014年シーズンは、
144.2イニングスを投げて、
7勝9敗、防御率3.17、WHIP1.21、奪三振率6.53、
与四球率2.24、被本塁打率0.68、FIP3.49という成績でした。

2014年シーズンは7勝で終わりましたが、運が悪かっただけです。

何故なら、
防御率は2011年シーズンと比較すると劣ってしまいますが、
奪三振率、与四球率、被本塁打率に関しては2011年シーズンとほぼ同等の成績だからです。

防御率は2011年シーズンの1.70と比較してしまうと2014年シーズンの3.17という数字は見劣りしてしまいますが、
FIPは3.01から3.49になっただけで、防御率ほどには離れていません。

自分で解決する能力に関して言えば
2014年シーズンはキャリアハイと同レベルの成績を残したと言えます。

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奪三振率、与四球率、被本塁打率を考慮すると
2014年シーズンは
仮に9イニングスを完投したとすると、
「三振を6~7個奪って、フォアボールを2~3個与え、本塁打を0~1本打たれる」という成績になります。

そのように考えれば、2011年シーズンから2014年シーズンまでは常にある程度ハイレベルの成績を残してきたと言えます。

2015年度以降の成績

2015年シーズン以降、内海選手は規定投球回数に一度も到達していません。

2015年シーズンから2018年シーズンの4年間の成績は、
通算で50試合に登板、49試合で先発、18勝19敗、投球回数270.1イニングス、防御率4.49、奪三振率6.03という成績です。

誰の目から見ても衰えている事が
これらの数字から読み取る事が出来ます。

今現在の成績

内海選手が西武に移籍する直前の2018年シーズンの成績を見てみましょう。

今の内海選手はもうベテランと言って良いでしょう。

成績も下がって来ています。

2018年シーズンは82イニングスを投げて、
5勝5敗、防御率4.17、FIP4.25という数字を残しました。

防御率もFIPも平均値未満です。

最も衰えが目立つのは、奪三振率です。

2011年シーズンの奪三振率は約7.00でしたが、
2018年シーズンはおよそ6.15とかなり数字を落としてしまいました。

被本塁打率に関しては2011年シーズンは0.68で0本台に抑えていました。

ですが、2018年シーズンは1.21で、ホームランを打たれやすくなっています。

結局今の内海選手は2011年シーズンほどの自己解決能力はないという事です。

唯一の希望の持てる要素が与四球率です。

2018年シーズンの与四球率は2.09で、
わりと優秀な成績だと言っても良いでしょう。

与四球率2.09という数字は2011年シーズンに記録した与四球率2.28とほぼ同等です。

制球力に関しては未だに健在だという証拠です。

要するに、内海選手は今も昔もフォアボールで無駄な走者を背負う事が少ないピッチャーだと言う事です。

内海哲也(うつみてつや)と吉川光夫

私は正直言って吉川選手はプロテクト漏れすると考えていました。

ここ何年かは怪我もあって、成績がパッとしてなかったからです。

2018年シーズンは22試合に登板し、101.1イニングスを投げて
6勝7敗、防御率4.26、奪三振数76という数字を残しています。

吉川選手は調子の波がありますが、
菊池選手の穴を埋めるためにもイニングを投げられるピッチャーがライオンズには必要なはずで、
吉川選手の獲得に動くと考えていました。

ですが、私の読みが甘くて予想を外してしまいました。

内海選手は来シーズン37歳を迎えるベテランで、
2014年シーズンに規定投球回数を記録して以降は、
怪我や不調に苦しめられて満足のいく結果を残していません。

先ほど述べた通り、
2018年シーズンの内海選手の成績は
5勝5敗、防御率4.17、投球回数82イニングスです。

吉川選手と内海選手を比較すると、
間違いなく吉川選手のほうが成績が良いですし、若さを考えると将来性もあります。

よく考えて見れば、
吉川選手をプロテクトして
内海選手をプロテクトしないというのは妥当な判断です。

フランチャイズプレイヤー

内海選手はおじいさんがジャイアンツの選手で、
ジャイアンツで選手生活を終えたいと考えていたようです。

ジャイアンツ側も内海選手をフランチャイズプレイヤーとして契約し続けるものだと思っていました。

因みにフランチャイズプレイヤーというのは
同じチームに入団から引退まで居続ける選手の事です。

ですが、内海選手にとって現実は厳しいものでした。

現状のジャイアンツの戦力を考えれば、構想外とまでは言えませんが、何が何でも必要な選手ではなかったのでしょう。

本当にプロ野球の世界は数字が全てという厳しい世界です。

FA権の行使は?

内海選手は国内FA権を保有しています。

ですので、2019年シーズンのみレンタルとして移籍させて、2020年シーズンにジャイアンツに戻ってくるという可能性は0とは言えません。

ですが、2020年シーズンに39歳になる内海選手をもう一度獲得しようとするでしょうか?

内海選手をプロテクトしなかった理由は成績不振です。

首脳陣が内海選手を軽視している可能性は高い気がします。

ジャイアンツファンの方にはものすごく残念な話ですが、
FAでジャイアンツに戻って来るというような期待はしないほうが良いでしょう。

まとめ

内海選手は開幕を任された事もあるほどの選手で、
最多勝や最多奪三振のタイトルを獲得しました。

ですが、もうジャイアンツのユニフォームを着た内海選手を見る事は出来ないかもしれません。

西武へ移籍した内海選手の今後の活躍を願って止みません。

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