がんは本当に増加しているのか?
メディアが伝えない真実とは?

読者の皆様に問題を出します。

問題:日本人の胃癌(がん)は増加しているのでしょうか?

胃癌(がん)は日本人がかかりやすいとされている癌(がん)です。

今現在どのような傾向なのかご存知ですか?

是非とも本文に目を通して確認してください。

正解は記事の最後です。

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癌(がん)はとてつもない勢いで増加しているような気がします。

大抵の方が、日本人の癌(がん)患者は増加していると考えているのかもしれません。

メディアの報道も、
癌(がん)の恐怖を煽ってばかりです。

実際に数字だけ見てみると、
癌(がん)になる人も、癌(がん)で死亡する人も、
右肩上がりに増加しているのが現状です。

国立癌(がん)研究センターの推計では、
平成28年の全癌(がん)罹患数はおよそ101万人、
癌(がん)死亡数はおよそ37万人です。

昭和61年(1986年)の罹患数が34万人、死亡数がおよそ19万人でした。

30年前と比較すると
罹患数はおよそ三倍、
死亡数はおよそ2倍になっています。

このようなデータを見てみると、
とてつもない勢いで
日本人の癌(がん)患者が増加しているように感じるに違いありません。

ですが、実を言うと
複数の癌(がん)で死亡率がダウンしているのです。

 

年齢調整死亡率から見える驚愕の真相!

年齢調整死亡率というのは
社会の高齢化の影響を全く考えずに
癌(がん)による死亡率を計算した数字です。

どうして、
そうした調整を行うのかと言いますと、
癌(がん)は年齢が高くなるほど増加する病気だからです。

以前と比較すると
日本はドンドン高齢化が進んでいます。

そのままの数字で死亡率を比較してしまうと、
高齢化の影響が上乗せされてしまうわけです。

ですので、
基準になる年(日本では1985年)の人口構成に合わせて
死亡率を計算し直して、
その数字で比較しているのです。

そのようにして導き出された
年齢調整死亡率の推移を見てみると、
男性女性合計の全癌(がん)の死亡率は、
平成7年(1995年)ころから下がり続けています。

女性に関しては
1960年(昭和35年)辺りから一貫して下がり続けています。

男性も平成7年(1995年)辺りを堺にして、
年々低下傾向にあります。

凄い勢いで
胃癌(がん)での死亡率が下がっている

癌(がん)別に見てみると、
最も凄い勢いで死亡率が下がっているのが
「胃癌(がん)」です。

日本は世界でもトップクラスの胃癌(がん)大国です。

死亡率もダントツで一位でしたが、
現在では肺癌(がん)が一位で胃がんは二位です。

死亡率が下がった要因は
胃癌(がん)リスクを上げるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染率が下がった事とか、
高塩分食品の摂取が減った事等です。

胃癌(がん)に代わって
「肺癌(がん)」が一位になりましたが、
喫煙率が下がってきた事とか
大気汚染の改善などの影響を受けて、
死亡率は減少傾向です。

また、「肝癌(がん)」も
輸血とか血液製剤、或いは注射等の感染予防策が進んだ結果、
肝炎ウイルスの感染者が減ったために、
死亡率は減少傾向です。

この先も肝癌(がん)の患者は減って行くと考えられています。

今現在、
国立癌(がん)研究センターのサイトで
年齢調整死亡率で見てみると
「膵癌(がん)」「子宮頸癌(がん)」「子宮体癌(がん)」等は増加傾向です。

しかし、
あとは軒並み横ばい、
或いは減少傾向だと評価されているのです。

要するに、
高齢化の影響を除外すると、
大抵の癌(がん)は「増加する」どころか、寧ろ「減っている」のです。

日本人は昔より健康になっている?!

どうして、癌(がん)による死亡率がダウンしたのでしょうか?

日本人の健康状態が
昔よりよくなったからではないでしょうか。

以前お話させて頂きましたが、
「喫煙」「飲酒」「食事」「身体活動」「体形」の五つの生活習慣を見直すと、
癌(がん)になる確率は
最大で男性が43パーセント、
女性が37パーセントも下がります。

実際に煙草を吸う人が減って、食事とか運動面で健康的な生活をおくる人が増加しました。

同時に感染対策も進んでいるのですから、
癌(がん)による死亡率がダウンしても全く不思議ではありません。

 

癌(がん)で死亡する人が増加したのは
「日本人の寿命が伸びたから」

そうは言っても、
「数字を見てみると、癌(がん)で死亡する人は増加している」
という反論の声があるかもしれません。

しかし、
ここまで読んで下さっていればご理解頂ける通り、
癌(がん)による死亡数が増加した最大の要因は高齢化です。

要するに、
日本人の平均寿命が伸びたために、
癌(がん)で死亡する人が増加したのです。

読者の皆様もご存知でしょうが、
日本は世界でもトップレベルの長寿国です。

現在の日本人の平均寿命は、
女性が87.5歳、男性が80.79歳です。

実を言うと、
男性の平均寿命が50歳を超えたのは
昭和22年の事なんです。

なんと70年も前の事なんですね。

第2次世界大戦あたりまで、
日本人は正しく「人生50年」だったんです。

癌(がん)は、
50歳~60歳代以上の年齢になるとかかりやすくなります。

人生50年の時代には
結核とか肺炎などの感染症で死亡する方が多かったのです。

癌(がん)のリスクが高くなる年齢まで生存する人のほうが珍しかったのです。

ですが、
現在は医療技術が格段に進歩したお陰で
大抵の感染症は克服できるようになりました。

その結果、
癌(がん)になるリスクが高くなる年齢まで生きている日本人が増加しました。

『癌(がん)の年齢調整死亡率が下がっている=癌(がん)を発症する年齢が遅くなって来ている』
という事なんです。

癌(がん)の専門医に話を伺うと、
昔は癌(がん)と言えば
50歳~60歳代の患者さんが多かったそうです。

しかし最近では70代以降の患者さんが増えてきたそうです。

80歳代、90歳代で手術を受ける人も増加傾向にあるそうです。

癌(がん)患者自体も「高齢化」しているのです。

 

長生きすれば癌(がん)になる確率は高まる!

残念ですが、
若くして癌(がん)になって、
亡くなる方もいらっしゃいます。

ですので、
癌は決して高齢者だけの病気ではありません。

とは言え、
長生きすればするほど、
癌(がん)になる確率が高まるのは厳然たる事実です。

高齢になると癌以外にも
心疾患とか脳卒中、或いは肺炎等の病気で死亡するケースも増えてしまいます。

何も癌(がん)だけが特別な病気ではありません。

いたずらに癌(がん)に恐怖心を持つよりも、
出来る限り癌(がん)にならないよう心がけたいものです。

要するに、
健康な状態で長生きしたいと望むなら、
さしあたって自分自身の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

どれほど健康に気を使っても
癌(がん)になる人はなってしまいます。

ですが、
生活習慣を見直すことにより、
癌(がん)になる確率は急激にダウンするはずです。

 

高血圧、脳卒中、うつ病、認知症等を予防して健康長寿!

生活習慣を見直せば、
癌(がん)だけではなく、
高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、うつ病、認知症等の予防にもなります。

煙草、暴飲暴食を止めて、
健康的な生活をすれば、
健康な状態で長生き出来る可能性が高まります。

最後になりますが、
冒頭の問題の正解はコチラです。

質問)日本人の胃癌(がん)は増加している?

答え)NO

日本人の胃癌(がん)は減少しています。

年齢調整死亡率だけではなく、
死亡数で見ても2010年からは減少に転じています。

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