癌(がん)にならないための食事!
和食に潜む落とし穴!

「食事と癌(がん)」に関しては以前から様々な事が言われてきました。

しかしどの意見にしても、この意見が100%正しいとまで言い切れるものは残念ながらありませんでした。

現代は二人に一人が癌(がん)になって、三人に一人が癌(がん)で死亡している時代です。

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我々にとって、癌(がん)が非常に大きな脅威である事は間違いありません。

「癌(がん)になりたくない」というのは万人共通の願いでしょう。

癌(がん)に限った話ではありませんが、
病気を予防したいのであれば、
さしあたって頭に思い浮かぶのは「食事」ではないでしょうか。

我々は食べる事で栄養を補っています。

そのおかげで健康でいられるのです。

自分の身体の中に何を入れるかは物凄く大切です。

食事を見直して、病気を予防しようという考えは、至極当然です。

言うまでもなく、医学の世界でも、
以前から「食事と癌(がん)」の関係に注目していました。

動物実験は頻繁に行われていたはずです。

「焼き魚のコゲを口にすると癌(がん)になりやすい」と聞いた記憶はありませんか?

実を言うと、
焼け焦げから抽出した化学物質をネズミに与えたところ癌(がん)になったのです。

その結果
「焼き魚のコゲを口にすると癌(がん)になりやすい」
と言われるようになったんです。

因みに、
魚のコゲを口にすると本当に癌(がん)になるのかというと、
100%断言出来るほどの証拠はないんです。

焼肉とか焼き魚のコゲた部分だけを、一年中、朝昼晩、口にしていれば話は別でしょうが、
常識的な量であれば、
癌(がん)になるリスクをそれほど神経質に気にすることもないでしょう。

世間で言われている「食事と癌(がん)」の話は、
全て嘘とまでは言いませんが、
拡大解釈されている話が多いのは確かです。

今回は、世界各地で行なわれている研究結果を検証して、
癌(がん)を予防するために役に立つ情報を紹介させて頂きます。

 

肉の食べ過ぎは本当に危険なのか?

先ほど、
世界各地で行なわれている研究結果を検証して、
癌(がん)を予防するために役に立つ情報を紹介させて頂きますと言いました。

世界各地で行なわれている研究結果が存在するのであれば、
そのデータを日本人に当てはめればOKだろうと考える人もいらっしゃるかもしれません。

ですが
そんなに簡単には行かないんです。

例えば、
欧米での調査では、
牛、豚、羊等の四足の動物の肉は大腸癌(がん)になるリスクがアップするという結果が出ているんです。

しかし
この結果をそのまま日本人にあてはめて考えるのは早計というものです。

どうしてかと言うと、この調査の対象になっているのは十中八九「欧米人」だからです。

確かに日本人も欧米の人並みに牛、豚、羊等の四足の動物の肉を大量に食べれば、
大腸癌(がん)になるリスクがアップするかもしれません。

しかし通常、日本人は欧米の人のように大量に肉を食べません。

身長と体重から肥満度を算出するBMIという指数があります。

日本ではBMIが25をオーバーすると「肥満」とみなされます。

ですがWHO(世界保健機関)では30をオーバーして初めて「肥満」とみなされます。

欧米人ですと「BMI25以上」の人はそれほど珍しくありません。

アメリカでは70パーセント以上の人が「BMI25以上」です。

因みに日本人でBMIが30をオーバーする人は全体の三%前後です。

肥満度とか骨格、日頃の食事の違いを考慮せずに、海外の研究データをそのまま日本人に当てはめたところで、あまり意味がありません。

無理にそのデータを活用すれば、
かえって健康被害を招いてしまう危険さえあります。

肥満傾向にある米人(アメリカ人)が肉食を少なくしたほうがいいのは間違いありません。

アメリカ人が本気になって肥満対策に取り組めば、癌(がん)になる確率は急激にダウンするでしょう。

しかし
日本を含むアジア人は
もともと欧米の人ほど赤肉を食べたりしません。

アジア人を対象にした研究では、
反対に肉をたくさん食べる人のほうが、
肉をあまり食べない人より病気になるリスクが低いという結果が出ているんです。

癌(がん)だけではなくて、血管系の病気に関しても同じ事が言えます。

 

日本食は癌(がん)予防に効果大!
塩分の摂りすぎには注意が必要!

このような、国や地域での食事の違いは、病気の発生状況に大きく関係します。

各国の専門家が指摘している様に、日本食は、病気予防という点で極めて優秀です。

一年中、毎日肉だけを食べて満足できる日本人は少ないはずです。

昨日はカツ丼だったから、今日は魚にしよう・・・

日本は季節毎の旬の野菜も美味しいですし、様々な食材が手に入ります。

大豆食品等は、イソフラボンを大量に含んでいて癌(がん)抑制効果が高いです。

イソフラボンを日本食以外で摂取しようとしてもかなり困難です。

日本人は豆腐とか納豆を当たり前に食べています。

一回の食事で大豆だけじゃなくて魚、肉、野菜等、様々な食材をバランス良く食べる事ができます。

日本食というのは
物凄く癌(がん)の予防に効果が高いのです。

そんな恵まれている我々日本人が、唯一注意しなければならないのは
「食塩」の摂り過ぎです。

世界各国の研究者がうらやむ日本食の唯一の欠点は
食塩の過剰摂取です。

日本食の味付けというのは、
大抵は食塩がベースになっています。

味噌汁、漬物、干物・・・

そのために、
塩分摂取量の国際間の比較を見てみると、
日本食は世界の中でもずば抜けて食塩の量が多いのです。

塩分を過剰に摂取してしまうと胃癌(がん)になるリスクがアップします。

高塩分の食材を胃に入れてしまうと、
胃の細胞が産生している粘液の性状を変性させてしまいます。

簡単に言うと、
ナメクジに塩をかけたような状態になってしまうという事です。

胃の表面を守る粘液が破壊されてしまって、
粘膜組織が胃酸の攻撃にさらされて炎症を起こしやすくなります。

ここにヘリコバクター・ピロリ菌が悪さをして、胃癌(がん)の温床が出来上がって行くというわけです。

五十歳以上の日本人の70~80%の人が今現在ピロリ菌を持っているか過去に持っていた経験があります。

要するに、多くの日本人が、塩分を摂り過ぎていて、胃癌(がん)になるリスクを高めているという事です。

国際的な塩分摂取量の上限は「一日当たり6g」です。

しかしこの数値は日本では高血圧の患者に対して奨励される基準です。

言ってみれば「病院食」の水準です。

日本人に限っては、塩分摂取量は少ないに越した事はありません。

厚生労働省が推奨する塩分摂取量は、男性が8g、女性は7gが上限です。

実を言うとこの数字は医学的な見地からは多すぎる数字です。

男性8g、女性7gが上限というのは、日本食の文化を失わないための妥協点という意味合いが強いようです。

現実問題、この数値さえ守っている日本人は少数です。

平成25年の調査では実際の日本人の一日当たりの塩分摂取量は、
男性が11.1gで女性は9.4gという結果が出ています。

ファミレスで「和定食」等を口にすると、それだけで10g前後の塩分を摂ってしまう事になります。

ファミレスのメニューでも、ハンバーグ定食であれば、塩分摂取量は二g~三gです。

実を言うと健康に良いイメージがある和定食のほうが、食塩量という点で言うと、ハンバーグ定食より危険です。

 

「野菜とフルーツ」は積極的に食べるべき!
一日400g摂取しよう!

癌(がん)予防の観点から日本人がもっと積極的に食べなくてはならないのは「野菜とフルーツ」です。

野菜、フルーツと言っても様々な種類のものがあります。

構成する栄養素も様々です。

どの種類の野菜がどの種類の癌(がん)に効果があるのか?という個別での研究も進められています。

例えば、ブロッコリーとかキャベツに含まれているイソチオシアネートは、活性化された発癌(がん)物質を解毒する事がほぼ解明されています。

とりわけ食道とか胃の上部消化管の癌(がん)予防に効果が高いという事が明らかになってきています。

それ以外にも野菜やフルーツに含まれているビタミンCによる抗酸化作用等も、癌(がん)を抑制する働きがあると考えられているんです。

この先の調査や研究に大きな期待が出来そうです。

ですが残念な事に日本人は野菜とフルーツの摂取量がじゅうぶんとは言えないのが現実です。

国際基準では一日の推奨摂取量は「野菜とフルーツの合計で400g」です。

とりわけ若い世代ほど野菜とフルーツの摂取量が少ないという傾向が顕著です。

 

どのような食材でも「適量が大切」!
過剰も不足も危険 !

皆様に注意して頂きたいのは、
癌(がん)の予防効果が高い食材でも、
「適度な量」を極端に超えてしまうと、
本来の効果が期待できないどころか、
反対に癌(がん)のリスクを高めてしまう危険性さえあるんです。

『適量』が大切です。

β-カロテンはシソとかニンジン、或いはパセリ等にたくさん含まれています。

これらの食材の名前を聞いただけでも
「健康に良さそう」というイメージが湧き上がってくるのではないでしょうか。

現実にこれらの食材は、癌(がん)予防に効果的です。

癌(がん)は、体の中で発生する活性酸素が遺伝子を傷つける事で発生します。

β-カロテンは
活性酸素の働きを抑え込む働きをしてくれるのです。

ですので癌(がん)抑制物質として効果が高いのです。

ですが、β-カロテンを摂り過ぎてしまうと逆効果になってしまう事が判明してきました。

この事はサプリメントを使用したランダム化比較試験からわかってきた事です。

ランダム化比較試験というのは、
なんらかの効果が期待出来る製剤やサプリメントと、なんの成分も入っていない製剤を、本人には、どっちなのかを言わないで摂取してもらって、効果を比較する研究の事です。

米、フィンランド、中国で、β-カロテンを使用したランダム化比較試験を行った結果、中国では胃癌(がん)になるリスクが下がりました。

ですが、アメリカとフィンランドでは反対に肺癌(がん)になるリスクが上がってしまったのです。

なぜこのような結果になったのかと言うと、その国の人が元来持っている抗酸化物質のレベルが違うからです。

中国の人は血中の抗酸化物質のレベルが、もともと低いために、サプリメントでβ-カロテンを補う事で抗酸化作用が発揮されたのでしょう。

それに対して欧米の人は、もともと血中に含まれている抗酸化物質が多いので、
サプリメントを摂取すると抗酸化物質が過剰な状態になってしまうのです。

癌(がん)予防の観点からは「逆効果」になってしまうのです。

同じ事が葉酸(ようさん)とかビタミンE等の栄養素でも確認されているんです。

葉酸(ようさん)はレバーに含まれる栄養素です。

妊婦さんの葉酸が不足してしまうと胎児の神経系にダメージが及んでしまう可能性があります。

酒好きの人が葉酸を積極的に摂取すると大腸癌(がん)等になるリスクが下がります。

ですが葉酸を過剰に摂取してしまうと、癌(がん)になるリスクがアップしてしまうのです。

葉酸は細胞分裂の際、エネルギーになります。

ですので、葉酸が体内に過剰に残っていると、癌(がん)細胞を増殖してしまう危険性があるのです。

 

アルコールはデメリットだけではない

アンチエイジング作用のあるビタミンEも同じことが言えます。

低用量のサプリメントを使用したトライアルでは死亡リスクがダウンしています。

ですが高用量のサプリメントを使うと、軒並み死亡リスクがアップしてしまいます。

アルコールに関しても同じです。

少ない量の飲酒であっても大腸癌(がん)等になるリスクがアップする事が判明しています。

ですがある程度までの量なら、心筋梗塞とか脳梗塞になるリスクをダウンさせる効果があるのも事実です。

トータルで考えれば、アルコールは適量ならばデメリットばかりじゃないんです。

ですが、飲みすぎは駄目ですよ。

連日のようにお酒を口にするなら、アルコール量換算で一日あたり23g前後を目安にしてください。

23gというのは日本酒なら一合、ビールなら大瓶一本、焼酎や泡盛なら一合の三分の二、ウイスキーやブランデーならダブル一杯、ワインならボトル三分の一前後です。

この量をオーバーしてしまうようなら、飲まない日を作る事が大切です。

週単位でコントロールしてください。

言うまでもありませんが、もともとお酒が苦手な人は無理して口にする必要は全くありません。

コレステロールは、血管内にできるプラークという血栓の原因物質です。

心筋梗塞とか脳梗塞になるリスクをアップさせる事でよく知られています。

ですので、「コレステロールを下げる食事法」等、どうやってコレステロール値をダウンさせるかが世間の課題になっている節があるのは確かです。

とは言えコレステロールはデメリットしかないのかといえば、そんな事は決してありません。

実を言うとコレステロールは血管の組成になくてはならないのです。

コレステロールが欠乏してしまうと血管は弾力性を失ってしまって、破れやすくなるんです。

その結果、脳出血になるリスクがアップしてしまいます。

戦後の高度成長期の前あたりまでの日本人は、肉をあまり食べませんでした。

そのためにコレステロールの摂取量が低い状態が続いていたのです。

脳出血で死亡する人も珍しくなかったのです。

その後、肉の消費量が高まっていくと脳出血になる人の数は減少して行きました。

それと、癌(がん)の場合、総コレステロール値が低いと、男女の肝癌(がん)、男性の胃癌(がん)の発生リスクが高いという研究結果が出ています。

ですのでコレステロール値は低ければ良いと一概には言えないのです。

何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。

「摂取し過ぎると危険」「不足すると危険」というのはどちらも正しいのですが、我々は、片方だけにしか目が向かない事が多いです。

ですが、普段我々が摂取している食品の栄養素とか成分は、「摂り過ぎても不足し過ぎても危険」というように、どちらもあてはまっている事が多いです。

だからこそ「バランスのいい食事」が大切です。

赤肉みたいに、恐がらないでもっと積極的に口にしてもいい食材がある半面、
健康によさそうに見えても塩分過多に陥りやすい和食もあります。

食事のメニューを上手に選択して、効果的に癌(がん)予防に繋げて行くためには、正しい知識が必要です。

別の機会に、具体的な食材や栄養素と癌(がん)の関係性を解説させて頂きます。

単品の素材だけに頼ってはいけません。

常時「バランスの良い適度な摂取」を心がける必要があります。

一人一人が、正しい知識を身につけて食事を見直せば、食事を通しての癌(がん)予防は実現可能です。

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