首都直下地震
(マグニチュード7以上)が
発生すると、
東京はこのようになる

首都直下地震は着実に近づいている

首都直下地震が発生すれば
新宿の高層ビル群が傾いて、火柱が竜巻みたいに上空を駆け巡る事でしょう。

数年前に、
東大地震研究所の研究チームが、
マグニチュード7クラスの首都直下地震が発生する確率は
「30年以内に98%」と発表しました。

日本中に衝撃が走ったのは記憶に新しいところです。

暫く経って、「30年以内に70%」に修正されましたが、
危険である事は間違いありません。

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東海大学の長尾年恭先生はこのように仰っています。

「東京は、江戸時代以前から何度も何度も大地震に襲われて来ました。

首都直下地震は歴史が示している通り、
間違いなく再び発生するでしょう。

首都圏の地下構造は3枚のプレートが入り組んでいて、物凄く複雑な構造です。

その事が地震を予知したり、前兆現象を捉える事を困難にしています」

要するに首都直下地震は確実にやって来るのですが、
いつ頃来るのか分からないという事です。

産業技術総合研究所の寒川旭さんは
869年に発生した貞観地震(じょうがんじしん)に着目しています。

貞観地震(じょうがんじしん)は三陸沖が震源で
マグニチュードは8.4以上という
とてつもない地震でした。

大きな揺れだけではなく
ツナミも三陸沿岸に襲いかかりました。

「貞観地震(じょうがんじしん)が発生するまでの50年の間に、
長野から東北にかけて地震が頻発しました。

西日本の内陸でも地震が発生して、
貞観地震(じょうがんじしん)が発生した9年後の878年に、
関東地方で直下型の大地震が発生しました。

東日本大震災(3・11)に関しても
日本海中部や新潟中越などでマグニチュード7クラスの地震がいくつか起きた後に発生したのです。

西日本でも阪神淡路大震災以降、地震が増加傾向にあります。

多くの専門家が現在の状況は9世紀と似ていると指摘しています。

とくに首都圏はストレスが溜まっているはずです」

(寒川旭)

 

ビル、首都高速が粉々

マグニチュード7クラスの首都直下地震が発生したら、
どのような被害状況になるのでしょうか?

さしあたって、建築物に関してです。

東日本大震災が発生した際には
東京都内でも震度5強の地震が発生しました。

建築物に深刻な被害は出ませんでした。

建築物に深刻な被害が出なかったのは
長い周期で揺れを起こす「長周期地震動」だったからです。

首都直下地震が発生した場合は条件が全く違います。

災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんはこのように仰っています。

「直下型地震が発生した際の
震源に近い震度7の『短周期地震動』は、
建築物にとてつもない衝撃を与えてしまいます。

東京都内にも古い集合住宅や木造住宅は数多く見受けられます。

例を挙げると
赤坂は1981年以前に建てられた集合住宅やビル、マンションが半分以上占めています。

阪神淡路大震災が発生した際には、
木造家屋のみならず大きなビルも壊滅的な被害を受けてしまいましたが、
東京都内でもそういう状況が起こる可能性があります」

 

壁面のガラスやコンクリートも落下

「震度6強になると歩く事が難しくなります。

ですが、何とかして物が落下して来ない場所に移動する事が大切です。

阪神淡路大震災が発生した際には、
家の中の物が壁や窓を突き破って飛び出しました。

四方八方から重量の大きい物が飛んで来るので、
たくさんの圧死者が出るでしょう。

新しい耐震基準でつくられた建造物だとしても100%安全とは言えません」

(和田隆昌)

直下型地震の場合、縦の振動が強烈なので、
重い家具が飛び回って、簡単な支え程度では役に立ちません。

二重三重に固定しなくてはなりません。

崩壊するのは建築物だけではありません。

「古いビルが首都高速へ向かって倒れたら、首都高速もろとも崩壊してしまいます。

走行中の車を直撃するかもしれません。

地上を走っている電車にも同じ事が言えます」

(和田隆昌)

 

建築物が崩壊して、橋が崩れ落ちる

ほぼ全ての道路が通行不能になるでしょう。

そうなると交通は完全に麻痺してしまいます。

東日本大震災(3・11)が発生した際には
新宿・抜弁天で崖崩れが起きましたが、
更に大規模な崖崩れが発生するでしょう。

 

とてつもない火災被害

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防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんは
このように仰っています。

「スカイツリーがある墨田区は木造家屋が密集している地域ですので、
火のまわりは早いはずです。

山手通り~環八の間も木造家屋が多いので、
阪神淡路大震災が発生した際に神戸・長田地区で起きたような大火災になる確率は高いでしょう」

 

東京都内は〝災害複合体〟によって壊滅

それほど知られてはいませんが、
「火災旋風」も物凄く恐ろしいです。

山形大学工学部の桑名一徳先生の言葉に耳を傾けてみましょう。

「火災旋風と言いますのは、
火災の炎と旋回流が何らかの事情のために相互に作用して、
炎が竜巻のようになる現象です。

旋回流と言いますのは、
空気が渦を巻くような流れです。

ビルが密集しているエリアでは気流が起きやすく、
渦が巻かれやすいです。

火災旋風が発生すると、燃えるスピード、勢いが増してしまいます。

大きなものですと直径数十メートルになるかもしれません」

実際の話、関東大震災が発生した際には、
火災旋風のために4万人もの人々が亡くなりました。

 

液状化現象

東日本大震災(3・11)が発生した際には
浦安のような湾岸地区で住宅が傾いてしまって、
道路が波打ち、マンホールが浮き上がったりしました。

震度7になると、
格段に被害は大きくなってしまいます。

「山手線の東側は地盤が軟弱な地域が多いです。

荒川、江戸川の流域や、お台場のような埋め立て地は液状化する確率が高いです。

液状化対策が進んでいない地域では揺れが大きくなって、被害もより大きなものになるでしょう」

(和田隆昌)

液状化は東京湾沿岸のコンビナートに深刻なダメージを与えるかもしれません。

「1964年の新潟地震以前に埋め立てられた場所は、
液状化対策が全く施されていない所が多いです。

実を言うと
そのような場所が湾内のアチコチにあります。

長周期地震動で揺れてしまうと、
タンクの中身が東京湾に流出してしまう危険性があります。

金属と金属が接触して火花が出れば、引火してしまうかもしれません。

湾内の約600基の浮き屋根式タンクから石油製品が流出してしまうと、
東京湾は閉鎖されるはずです」

(濱田政則)

東京湾で船が稼働しなくなれば、
支援物資も届きません。

 

地割れや地面の隆起にも注意

寒川さんは
「いたるところに大小の地割れが起きるはずです。

河川や水路に沿った場所は特に地割れが起きやすいです」
と語っています。

渡辺実さんも
「いたるところでアスファルトに亀裂が入るような現象が起きる」
と想定しています。

 

警戒が必要な3つの活断層

活断層がずれてしまうと、
その上に建っている建築物は倒壊してしまいます。

首都圏の内陸地にも危ない〝トリガー〟が多く潜んでいます。

立川断層は東日本大震災(3・11)の影響で動きやすいです。

東京ですと立川、国立、府中が大きく揺れる可能性が高いです。

断層を挟んで、北東側が跳ね上がって隆起するかもしれません。

他にも、綾瀬川断層が心配です。

高崎から草加、川口、行徳まで100キロ以上も続いている活断層がズレてしまうと、
東京の下町とか埼玉の住宅街でも、地盤の軟弱な箇所が大きく揺れてしまい、
被害が集中してしまうでしょう。

三浦半島の活断層群も東日本大震災(3・11)後、動きが活発化しています。

首都圏ではこの3つには注意が必要です」

(東洋大学・渡辺満久先生)

そして忘れる訳にはいかないのがツナミです。

早稲田大学の柴山知也先生の話では、
ツナミには東京湾の外からやって来るものと、中で発生するものがあると言います・

専門家でも、マグニチュード7クラスの首都直下地震が発生した際には
どのような事態になるかハッキリとは予測出来ないようです。

明日からではなく、今日から〝その時〟に備えなくてはなりません。

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